選別作業をスピードアップして、時間とコストを節約しましょう!
レーティング作業が嫌いではありませんが、そのために使う時間は短くしたいですよね。選別とレーティング作業は、多くの編集プロセスの中でも特に時間を使いがちな作業とです。レーティングによる時間の浪費を解決してくれるプロフェッショナルなヒント集です!趣味での撮影・編集がメインの方もどうぞ御覧ください。
プロフェッショナルな選別やレーティングとは、「必要なことだけをする(他のことは何もしない)」ということに尽きます。少しだけいつもと違ったマインドセットと、自分の選別技術への自信を持って、いざ始めましょう!
以下の例は、よりスピーディに選別するためのスターの使い方です。このレーティング手法は、次のチャプターで説明される他の選別/レーティング作業でも有効です。
- 0 スター: 削除する画像
- 1 スター: 使用しない画像
- 2 スター: 保存する画像
- 3 スター: 公開する画像
- 4 スター: 出版したい画像
- 5 スター: 紹介用作品に加える画像
特定の被写体に対して色分けするべきではありません(人、車、動物など)。なぜなら、世の中には5種類を超える被写体で溢れているからです(キーワード検索がそのために開発されました)。色分けは1つのフォルダの中で"選別者"として機能するべきです。
例:
- 家族写真: クリスマスカード(赤)、家族アルバム(黄色)、家族のfacebook画像(青)
- 結婚式: 結婚式会場=(赤)、バンド演奏=(黄色)、のように共通のイメージでまとめる
- 音楽イベント: バンドA(赤)、バンドB(黄色)、バンドC(緑)、バンド4(青)
- フェスティバル: ステージA(赤)、ステージB(黄色)、ステージC(緑)、そして全体的なエリアの写真にはカラーはつけないでOKです。
- スポーツイベント: 競技中(赤)、競技以外の場所(黄色)、競技の舞台裏(青)
選別とレーティングの方法
まず最初に、素材によって何がしたいのか、また全ての素材を保存しておく必要があるのかを決めるのが良いでしょう。この判断により、どのような画像選定のプロセスが最もふさわしいか、またどのLightroom Classicのプロファイルを優先すべきかが決定されます。
- 方法1: 全ての画像を保存し、必要なものを編集する(ワークスペース: レーティング / 現像)
- どんな人におすすめ?全ての画像を保存し、必要に応じて編集する必要があるカメラマン(例: ジャーナリスト)
- どうやって?画像を順に見ていき、ふさわしいものが見つかった時に編集する画像に3スターをつける他の画像はそのままにしておく
- 注意!完全に使い物にならない画像(ブレている画像など)は"Reject Flag"を付けておき、選別と編集フェーズで削除すると良いでしょう。
- 方法2: 技術的に使用できない画像をアーカイブする (ワークスペース: Rating Advanced)
- どんな人におすすめ?将来的に使うために全ての写真をアーカイブしておく人(家族アルバム、イラスト、フォトブックなど)
- どうやって?画像を選別しながら、画像の種類によって異なるカラーレーティングをつけていく(作品・リール用、公開可能、家族用、など)キーワードを設定しておくのもオススメです。それにより、10年後も問題なく見つけることができます(家族の休日写真、#家族、#カリフォルニア、#ロサンゼルス、#風景、#海、#カモメ)
- 注意!これはかなり時間のかかる方法ですが、数十年後も記憶に頼らずに画像を見つけることができる優れた方法です。毎日写真を撮るわけではないカメラマンに適しているでしょう。
- 方法3: 必要な写真を残して、後は全て消す(ワークスペース: Rating Simplified)
- どんな人におすすめ?クライアントに納品したり、写真集を出版するカメラマンで、制作した写真を手元に残しておく必要がない人(イベントカメラマンやスタジオカメラマン)
- どうやって?写真を選別しながら、以下のレーティングだけ残しておきましょう: 3スター(検討する)、2スター(自分のアルバムに入れるかどうか)、5スター(作品に残したい)残りの写真は0スター(使用不可)とします。少し時間を置いてから、0スターの写真を削除します。この方法は非常に効率的で、最もスピーディな選別方法です。
- 注意!クライアントの必要に応じて、3ヶ月ほどは全ての写真を残しておくことをおすすめします(特定のシーンの別アングルなど)。
2つの写真でどちらを選ぶか迷っていますか?
人物写真を1枚選ぶのは難しいことです: もしそうなったら、こう考えましょう -どの写真を出版したり、自分のfacebookプロフィールに使いたいですか?それを選びましょう。
2つの"ほぼ"同じ写真が出てきたら: 全く同じような写真が2つある場合は、技術的な質の違いに目を向けましょう。完全に同じ写真があった場合は、どちらを選んでも構いません。1つ選びましょう。-誰も選ばなかった方のことは気にしません(存在すら知らないですから)。